おいしくて、からだにもいい、そして環境にもいい、
そんな食生活が当たり前になるように、「我慢しないで、無理しないで、おいしく」をモットーに日々メニューを考えています。

実は私自身は、もともと食べるのが大好きというタイプではなく、
幼い頃の食の記憶というと、「早く食べなさい」と毎日のように怒られていたこと。

今から思えば、肉の嫌いな父に合わせた食事が、子供の私にとって、あまりテンションの上がらない食事だったからかなとか思いますが、食というとこの記憶が大きいくらいです。

そんな私が食に興味を持ったきっかけは、お菓子作り。
我が家には、パンをこねる機能までついたようなオーブンレンジにハンドミキサー、焼型などお菓子作りに必要な調理器具は一通りそろっていて、なんでも手作りする母がパンにピザ、ケーキを焼いてくれました。

粉と卵に砂糖など家に普通にある材料を混ぜ合わせただけなのに、生地がどんどん膨らんでいき、お店で売っているものと同じものができることに驚き、こんなものまで自分でも作れるんだ、と食の面白さにどんどん引き込まれていきました。

今でもまだまだ知らない料理があったり、新しい食材に出会ったりできて、食は終わりがないので、面白いです。

毎日、忙しくても料理しないといけないとなると面倒だなと思うことももちろんありますが、それでも、今まで自分で作れると思っていなかったものができた瞬間、おいしい組み合わせを見つけた瞬間などなど、いまだに、感動してしまいます。

このマガジンでは、そんな日々のメニュー開発でのちょっとした感動をお伝えできればと思っています。