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食べて・作って・また食べて #1

食べる事が大好きである。

将来は食に関する仕事をしたいと漠然とながら思っていた原点は、幼少期の祖母と母の料理にある。

とにかく祖母は食べる事が好きで料理が上手い。

帰省した際に祖母がつくる葱をぎりぎりに焦がした焼きめし、

焼き飯

祖母に連れっていってもらうデパートの大食堂、近所のお好み焼き屋さんで食べるふつうの料理が美味しく、食べる事ってなんて楽しいのだろうと思い、毎回次の帰省を楽しみにしていた。


また、母も料理が上手で、私が小学校から帰ると
「今日のおやつは何にする」と聞かれ、

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小麦粉を水で溶かしてフライパンで焼き丸めて砂糖をつけて食べる、今でいうクレープの田舎版、パックリと口が美味しそうに開き、ところどころには黒糖の塊がある素朴な蒸しパン、穴あきと芯のところを丸く揚げたドーナツ、カラメルが苦みがなく優しい風味のプリン、ホットケーキ、安倍川餅などなどが私のリクエストで登場する。


この頃の快感は今も色褪せることなく、ひとつひとつの情景を鮮明に記憶している。その後も、おいしい物を食べる事への関心は増すばかりで、気になるお店には必ず行き、食に関する本ならいつまでも眠くならずに楽しんでいた。


社会人になり「美味しさも・価格も・健康も」をテーマにものづくりに携わる仕事につき、高級店からB級グルメのお店まで各地の様々なジャンルのお店に行く機会が増え、食の大事さ奥深さやプロフェッショナルの仕事の凄さを目の当たりにする。

そしてコロナ禍、外食に行く機会を制限し、テレワークとしてシェフの料理本などをつくってみると、上手にできたり失敗したりと、食べ手からだけではわからない仕事の丁寧さ大変さや数々のおいしさの工夫を体感する事ができた。

食べ手がつくり手の仕事を少し深く知る事で、おいしさやありがたみが倍増する事にも気づいた。


お店の料理を美味しく食べる方法は、自身で作ってみるという事かもしれない。

食べて・つくって・また食べてとおいしさの表裏で感じた事をお知らせできれば。

もっともっと食を楽しむために。

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