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がんばらなくていい、おいしくヘルシーな食事を届けたい!新主食ZENBミールができるまで

ZENBミールは、2022年の8月に発売しました。
発売からもうすぐ丸1年たつZENBミールですが、どのように商品が出来あがったのか、ご紹介させていただきます。申し遅れました。私は、ZENBミールの商品企画を担当しました杉山かおりと申します。

商品企画担当者

杉山かおり 株式会社Mizkan Holdings 新規事業開発 マーケティンググループ 2015年入社。
複数のプロジェクトでの商品企画担当を経て、2019年より現職。
ZENBミールの他、ZENBヌードル、ZENBラーメンを担当。

ヌードルに続く豆100%の新主食

あれはまだ、ZENBヌードルも発売されていない2019年の秋。
ヌードルの準備と並行して、新たな黄色えんどう豆100%の主食を開発するというミッションがスタートしました。
 
といっても、決まっているのはヌードルより茹で時間が短く、手軽に食べられるものを作ろう、ということだけ。形も、大きさも、どんな使い方ができるかも決まっていない、手探りの状態からの出発でした。

食べやすい形の追求

まず始めに考えたのは、どんな形だったら早くゆで戻しができ、食べやすく、おいしいかということでした。
日本の技術チームで、日本人になじみがあるお米の形や、クッキーの型抜きのように、星型やドロップ型など驚きがある形などを幅広く検討し、十数種類の試作品を作り出しました。
しかし実際に調理してみたところ、茹で時間が長くなってしまったり、早ゆでが出来ても食感がペラペラになってしまったりと、中々イメージ通りのものが出来ず苦労しました。
色々な形を何度も試作しては食べ、作り直し、を繰り返し、早ゆでと食感(おいしさ)を両立できる形としてたどり着いたのが今のミールの形です。
 
全体がアーチ状になっていて、噛む際に弾力を感じやすかったり、スープなどに絡みやすい形になっています。
また、アーチの先が少しだけ膨らんでるのも、歯でプチンと切れる心地良さを追求した結果できたこだわりです。
日本で考えたこの形ですが、実は国内でイメージ通り作れる設備が見つけられず、はるばる海を越えてアメリカの工場で作ってもらっています。

500以上の案から生まれた商品名

次に悩んだのが「ネーミング」です。この商品ほど、ネーミングに悩み、開発している期間に商品名が二転三転した商品はありません。
 
時には、メンバー全員でネーミングブレストを実施。
「うま!豆」「世界を救う豆」「毎日お豆」「クイックビーン」「ネイチャービーン」・・・
一見、ふざけているように思えるかもしれませんが、全員、本気です。
メンバーそれぞれの、この商品でお客様に伝えたい想いが大きすぎて、中々商品名が決まらなかったのも今となっては良い思い出です。

ネーミング検討の歴史

そんな中でまず決まったのが、「マメロニ」という名前。
しかし、アメリカで既に販売を始めていた「エルボー」というマカロニタイプの商品が日本でも販売されることが決まり、結果としてその商品が「マメロニ」という名前になりました。
その後、「クイックマメロニ」という名前を経て、最終的に「ミール」という名前にたどり着いたのですが、それには深い理由があります。


これはマカロニ?パスタ?それとも、、、

クイックマメロニとして考えていた当初は、シンプルに、スープに入れてマカロニのように食べられる食品として販売することを考えていました。
ただ、パッケージデザインを決める段階に至っても、本当にその使い方でよいのか、というモヤモヤが心の中に、、、。
 
一度ゼロベースで考える為に、色んな作り方や味付けで食べてみるという大実験をしました。
ぽん酢やマヨネーズをかけたり、チョコレートソースや生クリームと和えたり、お酢に漬けてピクルスにもしてみたり、、、。
そんな中、レンジでも作れ、しかも水の量を調整するだけで、まるでご飯のような仕上がりになることに気づき試しに納豆をかけて食べてみると、これが案外おいしかったのです!
 
「もしかして、これってマカロニに見せるにはもったいないのでは、、、?」
マカロニやパスタから一度離れて考えてみる。それが私にとって大きな一歩となりました。

食事(meal)としてのZENBミール


“マカロニ”という思想から脱却し、新たに見つけた使い方やメニューをどう伝えるか。
う~ん、と頭をひねりながら、いっそのこと、「食事(英語ではmeal)」という幅広い意味を持つ名前がいいのではないか、と思いつきました。
 
無理なくおいしく健康的な食事(meal)習慣を気軽に始められるような食品を届けたい
そんな想いを胸に世の中の商品も調査していた時、見つけたのが「オートミール」でした。
体に良くて簡単に作れ、色んなメニューで色んなシーンでも食べやすく健康に気遣っている人が手軽に始められる健康習慣として使われているオートミール。
実はこの商品、豆でできているので食物繊維やビタミンB1といった栄養成分が多く、オートミールよりヘルシーであることも分かりました。
 
「オートミールも超えられるZENBミール」
ZENBの作る新しい主食として、これ以上ないピッタリの商品名だと感じています。

発売後も、より良い商品を目指して
2022年の8月に無事発売できたミールですが、発売後も検討は続きます。
 
実際にミールを購入いただいたお客様にインタビューをしたところ、私たちが想定していた朝食のシーンだけでなく、糖質オフしたい夜に主食の代わりとして食べている方がいたり、メニューについても、色々なスープに加えてもらうだけでなく、納豆や卵をかけてごはんメニューとして食べる方もいたり、色々と新たな気づきをもらうことができました。
 
今もこの記事を書いている傍ら、商品と一緒にお届けするスタートブックを、より分かりやすい内容にリニューアルする作業を進めている最中です。
ステキな商品として進化を続けていけるように、チーム一丸となってこれからも頑張りたいと思います。


がんばらなくても、ちゃんと健康


毎日がんばって生きているのに、なかなかそのがんばりって人には伝わらないなぁ、と感じることがあります。
色々やることが多い中で、更に自分や家族の健康の為に、常に、ちゃんと、しっかり、がんばらなくてはいけないとすると、私は正直やっていけません。
 
「食べたい時に、さっと作って、パッと食べられる。だけど実はちゃんと健康のことも考えている。」
そんな商品であれば、自分が一番無理なく使い続けられると思って、この商品を作りました。
皆さんの生活に、ZENBミールがそっと寄り添えることがあれば、とても嬉しいです。