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魚香茄子 食べて・作って・また食べて #3

レストランで頂く食事は、楽しく美味しい。

その中でも、自分にとって今日の一番に出会うと作ってみたくなる。

新富町湯浅さんの今日の一番は「魚香茄子」

中華なす

泡辣椒(塩水漬けの唐辛子)、葱、生姜、ニンニクなどの香辛料や
お酢、醤油など調味料でつくり複雑で深みがとてもある。


湯浅さんをお手本に「魚香茄子」を作ってみる。

中華なす手作り

自分でつくってみると湯浅さんが作るお料理の立体感やバランスの良さを実感する。更に香り、温度、食感といった点も明らかに違う。

使用している素材、調味料などの食材はほぼ同様なのに、この大差。


博多の中華の賢人「巴蜀」の荻野シェフは、約100年前の四川料理は調味料の数は4~5種類で多くの味付け、料理をつくり、それぞれに品格ある料理をつくってきたとの事。

同様に江戸時代の日本料理も、限られた食材や調味料で工夫して季節感、色目や味付けに工夫をこらしたという文献を読んだ記憶がある。

当然と言えば当然だが、プロフェッショナルの仕事のクオリティは高い。どんなに同じ食材、調理方法ができたとしてもその品格にはかなわないはず。

自分がつくってみる事で食べ手側だけではわからない、料理の凄さを体感できる。

一層のありがたみをもって、またレストランへ行く。